from 野島 翼
先日、県の取り組みである「ふるさとを活性化するキャリア教育充実事業」の一環で中学生(今回は2年生)の子供達が「会社を立ち上げる~商品開発の企画~株主総会~商品販売」までを行う素晴らしい取り組みの講話とアドバイスの方をさせていただきました。
IN 長崎県佐世保市立世知原中学校
二度目となる今回のテーマはというと・・
・株主に対するプレゼンテーションの仕方
・見てもらうためのチラシを作成する
事前に担当の先生からお聞きし、今どの段階まで進んでいるのか。
進捗状況を聞きながらの資料作成でした。
株主に対するプレゼンテーションの仕方
以前学んだことはあったそうですが、復習のためにも「会社に関する基礎的な知識」、「出資と貸付」をまず説明。
その後で、「プレゼンテーションをする上での話し方のポイント5つ」、「プレゼンテーションを成功させるための5つのステップ」このことについて私なりに要点を絞りお伝えさせていただきました。
しかし、この説明の際に問題が。。
どういうことかというと、
すでに各部門ごとに分かれて作業をしていたため、話を聞くことに対する集中力に差がありすぎたのです。
※各部門とは
・社長・副社長
・商品開発(企画部)
・経理部
・広報部
先生方は、今後のこともあるから皆に聞いて欲しい。
そんな願いだと思ったのですが、それとは裏腹に今の自分達の問題を解決する方法を知りたかったんだと思います。
これはビジネスに通じる話で。
人は、今の「問題や悩みを解決したい」から解決策をしりたくなるのだと改めて感じさせてもらえる機会となりました。
このことから、講話中にも関わらず、グループで考えてもらう手法に切り替えました。
すると、やはりかと思われるぐらい考え出したのです。
中学生でも一般の大人でも物事の考え方(心理)は同じだということがこれでわかったんですね。
見てもらうためのチラシを作成する
グループ別の行動に入っていて、ここでは主に広報部の子供達が作成をしていました。
このグループの子供達が作成したチラシをまずは見せてもらうことに。
私達も見習うべきことが。
それが、日本語版と英語版二つのチラシを作成していたのです。
まさにグローバル。
中学生にとって世界の人々はそう遠くの人という意識はないのかもしれません。(私達以上に。笑)
今ではゲームなどのオンラインで世界の人達と身近に繋がっていますからね。(中学生の方が。)
チラシのテンプレートを配布し、レビュー内容をテンプレートに沿って例をあげならわかりやすく伝えると真剣にメモを取っている姿が印象的で。
最後には、「改善して作成してみます」と力強い言葉。
途中でもいいから見せてね。それをまた修正していいものしていくといいからと伝えて広報部の子供達とは別れました。
次のチラシを楽しみにしてます!
次の展開
当初、予定にはなかった商品開発(企画部)の話を聞くことに。
実は、一番悩んでいたのがここのグループ。
ここが決まらないとプレゼンテーションもチラシ作成も進んでいけない。
だって、商品が決まらないと肝心な商品説明ができませんからね。
そんな大切な根幹を担っている所。
しかし、大きな問題が2つ。
それは予算の問題と単価の問題。
当初予定していた予算金額を超え、どうにかおさえようとするがデザインや見栄え等にこだわると予算金額を超えてしまう。。
そして、少ない商品発注の為、一個あたりの単価がどうしても高くなってしまう。。
そんな問題に悩んでいたのでした。
商品を「販売」する時に避けては通れない値決め。
利益を出すためには、これが相当高い価格設定になることは言うまでもなかった。。
だから、私のアドバイスは決まっていた。
コンサルタントの仕事はいくら相手の都合が悪い事でも伝えて、いい方向に向かうのであれば伝える。
それが「コンサルタントに求められるもの。」
伝えた言葉が、「買ってもらえる、ある程度の金額まで落とす努力をして利益が必ずでるようにしないといけないよ。」
どうしてかって言うと、仮に本当の会社であれば一緒に働いてくれる人達の給料を払えないとなるとこれこそ問題だからね。
そう伝えると、いくら先生達が説得しても聞かなかった生徒達が考えないとな。といった表情を見せてくれたのです。
この時は、正直嬉しかったですね。
次回会うときには、商品開発も終わっているかな?
悩むことがあればぜひ聞いてくださいね!?
この講話、アドバイスを通してわかったことは、「責任を持たせて任せる」このことをすることによって中学生の集中力は全く違ったものになるんだな・・・と。
そして何より、個別のアドバイスをする方がより具体的にアドバイスできるのはもちろん、私がより得意とするものなんだと改めて感じることができました。
ご依頼いただきました世知原中学校の関係者の皆様ありがとうございました。
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