なぜ?を追求する

 

from 野島 翼

 

 

 

髪を切る美容室(理髪店)というのは、毎回決められているところに行っている方が多いはずです。

 

 

これに「なぜだろう」という疑問を持ったことがあるでしょうか。

 

 

この「なぜ」を考えることで顧客志向の視点が得られ、あなたの会社と他の会社との差別化となるはずです。

 

 

今日は、簡単な事例を用いながら、差別化について書いていきたいと思います。

 

 

 

 

簡単な事例

 

よくセミナーや講習会でこんな質問をしています。

 

AとBの美容室があります。あなたはどっちの美容室に通うでしょうか。

 

Aの美容室

・自分の家からは遠い

・毎回通っている

・価格はBの美容室より高い

 

Bの美容室

・自分の家から近い

・一度も通ったことがない

・価格改定によりAの美容室より圧倒的に安くなった

 

 

この質問に対して、もちろん二通りの回答になるのですが、大切なのはAとBの見えない部分に対してのお客さんの考え方です。

 

 

Aの美容室を選んだ人の回答

・自分の髪型を一から説明しなくていい

・通いなれている

・どんな雰囲気の美容室かわかっている

etc

 

Bの美容室を選んだ人の回答

・時間がかからない

・価格が安い

・家計を助けてくれる

etc

 

どちらがいいということではないのですが…

 

Aの美容室を選んだ回答の中に「自分の髪型を一から説明しなくていい」という回答がありました。(←たしかに、私もそう。)

 

これは何度も通っているため、店員さんとお客さんの双方で信頼関係が生まれている証拠でもあり、双方の安心感につながりますよね。

 

これがAを選ぶ人の「本当の理由」なのだと思います。

 

逆に、Bの美容室を選んだ回答をみてみると、一度も通ったことはないが、家からの時間、価格等を考えて選んでいるのがわかります。

 

Bを選ぶ人の背景には「少しでも安くして、家計を助けたい」という気持ちがあるのではないかと思います。

 

 

お客さんの地域の実情や背景を考えることで、会社がなぜ選ばれているのか見えてくると思います。

 

 

 

 

自社の選ばれる理由が差別化につながる

 

Aのような美容室では、髪を切ってくれる人の人柄、サービスの質、アフターフォローなどの表には見えない部分をわかっていただく必要があります。

 

Bの美容室でも、数ある美容室からお客さんの方に選んでもらう必要があります。

 

そのためには、まずは「髪を切りにきてもらうこと」を意識しなければなりませんよね。スポーツでいうところの無料体験会や安価での初回体験などがあたるかと思います。

 

いかに足を運んでもらうか。競合から自分達をいかに選んでもらうかを考える必要があるのですね。

 

 

そこで役立つのが、先ほどのお客様の声なのです。

 

どんな広告より信頼性のあるもので、信頼のある人から信頼のある人へのパスのようなものです。

 

 

このお客様の声が自社の強みそのものなので、その声を広めてくれることで、他の会社との差別化を図れるということなのですね。

 

 

 

ということはですよ・・・

 

 

どちらのパターンにせよ、お客さんを大切にする「人の根本的な部分」を問われるということなのですね。

 

 

 

 

異業種から学ぶ

 

スポーツ事業とは、無縁のように感じる美容室(理髪店)業界ですが、人を介すサービス業という括りで考えると学ぶことが多いです。

 

 

美容室業界では、カット、カラー、ヘッドスパなどメニューの豊富さが当たり前。

 

スポーツ業界では、月額制(サブスクリプション)の考え方が当たり前。

 

 

双方に当たり前のことが、違った業界では当たり前ではなくなるのに気づかされますよね。

 

新たなアイデアは常に異業種からと呼ばれる所以ですね。

 

 

どうしても他の会社と差別化を図りたいと思った時にいいアイデアが浮かばない時は、異業種を見渡すということをされてみてはいかがでしょうか。

 

 

差別化は図るものではなく、お客さんに対して尽くした先に「差別化は図られているものだと思います。

 

 

お客さんから他の会社とは「あそこが違うよね」と言われる日を願って、、、。

 

 

 

あなたの1日が充実した日となりますように…。

 

 

 

 

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