今年最後の起業サポート終了(総括)

 

 

from 野島 翼

 

 

 

先日、今年最後のキャリア教育充実事業の総括ということで、長崎県の世知原中学校へお招きされて行ってきました。

 

このキャリア教育充実事業というのは、中学生が会社をゼロから立ち上げ、株式の出資、商品開発、販売、株主への事業報告、株主への配当と自分達で全てを行うというものです。

 

以前は、職場体験という形で実施されていましたが、県下で指定を受けた中学校だけはこの起業体験という形になっているのだそうです。

 

私が中学生の時にあって欲しかったなそんな思いです。笑

 

さて、このキャリア教育充実事業でアドバイザーとして携わらせていただいて、ビジネスの基本であるなと感じたことがあったのでシェアしたいと思います。

 

 

ビジネス作りは誰でもゼロから

 

子供達はもちろん、学校の先生方もこの事業が初めてであったことから進め方すらわからない状況であった。

 

しかしながら、誰も助けてはくれない。

 

これって私達、起業家と似ていませんか?最初の行動を起こさない限り、何も始まらない。

 

ゼロを1にする行動はまず自分からなんですね。

 

ゼロを1にする行動は正直しんどい時だってあるかもしれません。

 

しかし、今を頑張ることで次回以降はすでに基礎ができているため、以前のにプラスをしていくだけでいいという状態になります。

 

ビジネスは何でもゼロから1にするところで始まるんだ、ということを私も改めて確認するいい機会となりました。

 

中学生の頑張る姿勢、その中学生を二人三脚のように一緒になってフォローする先生方がいて、この事業って素晴らしい取組だなと感じている自分がいました。

 

 

想定より規模が大きくなった

 

この世知原中学校ではいい意味で規模が大きくなり、中学生も先生方も引くにも引けない状況が生まれた。

 

というのも

 

メディアで取り上げられて瞬く間に拡散されて、期待値が上がったからにほかなりません。

 

もうこなったらやるしかありません。火が付くといった感じでしょうか?

 

 

初めて講話に行った時

 

私が第1回の講話に行った時には、会社は立ち上げられ商品を作る前段階となっていました。

 

一通りの勉強を終えた状態でした。

 

その状況を聞いていたので、商品を作る際に重要なこととして、自分目線ではなくお客さん目線で考えていかに「欲しくなる」という視点を持って考えようという話をしたのを覚えています。

 

中学生が立ち上げた企業理念

 

世知原を「伝える」
世知原を「つくる」
世知原に「貢献する」

 

伝える =「Communicate」
つくる =「Create」
貢献する=「Contribute」

 

3Cかっこよくないですか?

 

これは狙って考えたわけではないそうですが。笑

県の教育委員会の方が気がつかれ、

 

私も狙って作っていたらすごいなと思っていました。

 

 

話は戻りますが、「欲しくなるという視点」とこの3つの共通するものを考えて、今回のクリアファイルとカレンダーにしたそうです。

 

一見、クリアファイルとカレンダーはありきたりのように思います。

 

しかしながら、事前リサーチで世知原の中学生のほとんどの子が世知原町以外のところで文房具類を買っているという事実があったそうです。

 

ということは大人の方もですよね。売っている所がないわけですから。

※ここのリサーチでなんとなく売れる予感がしますよね?

 

なので、地元に貢献するためにも商品を開発して販売しようとなったのだそうです。

 

 

商品開発でも問題が・・

 

株主の出資がどれくらいの資金が集まるかわからなかったため、商品開発の予算立てがなかなか上手くいかず、悩んでいたそうです。

 

中学生自らデザインしているということもあって、自分達の意見を曲げたくないそういった葛藤も。

 

しかしながら、アドバイスで「利益を出すように努力することは、大切な人達を守る事にも繋つながっていくよ」そう伝えると、予算を少しづつ削減して良いもの作っていく努力をしていったと聞きました。

 

削減したものの予算よりはるかにオーバーした金額

 

どうしようかと子供達も担当の先生も悩んでいたところ、地元の方でデザイン~印刷までやっているという方が現れ、さっそく見積り。

 

見積り金額で即決だったそう。

 

この出来事で感じたのは、地域のつながりはもちろんなのですが

 

本当に悩んで、追い詰められた時にこそ手を差し伸べてくれる人が現れるんだな。。と

 

そこから一気に商品開発は進み、商品が販売前になんとか間に合った。

 

 

こうなったら、後は中学生という強みを生かして、「感情にしっかりと訴えて」とアドバイス。

 

すると・・・

 

 

販売日当日

 

2時間もしない内に

クリアファイル(500部)・・200円
カレンダー(300部)・・1,000円

 

があっという間に完売。

 

この事実だけを聞いた時はなぜだろう?と思いましたが、この話を先生方から聞いて納得しました。

 

 

勝負は、リサーチの時と商品開発の時に決まっていたようなものだったのかもしれません。

 

販売前にも、地域の方へ作成したチラシを配布したり、掲示していただいたりと中学生の子供達が精力的に動いたおかげで地域の方の中学生への想いがこの結果につながったのだと思いました。

 

 

まとめ

 

この事業を通して、リサーチ、商品開発、中学生、先生方、地域の方々など多くの協力があってのキャリア教育充実事業だったな感じました。

 

県の教育委員会の方もいってらっしゃいましたが、この事業がまさに「人を地域が育てる」事業のような気がしました。そして、このコロナ禍でも確実に実施できる新たな光が見えたのかもしれません。

 

この事業に携われたこと、子供達の成長過程を一緒に見守れたことが私にとって何より嬉しかった出来事でした。

 

1人でも多くの子供達が自分達で起業したり、こういった仕組みを知っている子供達が地元に残って地域を活性化してくれることを願っております。

 

そんな子供達をサポートしていけたらいいなと思います。

 

 

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